The presence of leukemogenic mutational events in paroxysmal nocturnal hemoglobinuria suggests that clonal architecture of bone marrow failure is similar to myelodysplastic syndrome
Wenyi Shen, et al.
Department of Translational Hematology and Oncology Research, Taussig Cancer Institute, Cleveland Clinic, Cleveland, OH, U.S.A.
① | PNHは多様な臨床経過を辿ること |
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② | 長期間にわたりPNHクローンが存続することから、PNH幹細胞維持に必要な病的要因が存在する可能性 |
③ |
クローン性という観点からMDSとの類似性 ⁃体細胞変異を伴うクローン性造血異常 ⁃異常幹細胞クローンの持続と拡大 ⁃再生不良性貧血からの移行性 ⁃血球減少症を伴う |
① |
付加的遺伝子変異が、PIG-A変異獲得の後に生じるタイプ(約52%) - CCR9,ALDH1B1,CPD,CELSR2など |
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② |
付加的遺伝子変異が、PIG-A変異獲得の前に生じるタイプ(約38%) - NTNG1,MAGEC1,TMC1,WDR96など |
③ |
クローン原性遺伝子変異を背景として、PIG-A変異がサブクローンとして生じたタイプ(約16%) - TET2,JAK2,SUZ12など |
近年の次世代シークエンスによる遺伝子解析の技術革新は、血液学の研究領域でも広く応用され、白血病や骨髄異形成症候群などで、次々と疾患関連性の高い遺伝子変異が同定されてきた。本研究は、この新技術をPNH研究に応用し、PIG-A変異以外にも多くの付加的遺伝子変異が検出されること、その出現時期はPIG-A変異に先行する場合もあれば遅れる場合もあること、さらにクローン原性の高い遺伝子変異を背景としてPIG-A変異がサブクローンとして現れる場合があること、などを見いだした。この結果は、以前から指摘されていたように、PNHでもMDSと類似した遺伝子変異が起こりやすい造血環境であることを支持しており、今後PNHのクローン性拡大を説明しうるPIG-A以外のdriver mutation(s) の発見を期待させる発表である。
NPO法人「PNH倶楽部」は、発作性夜間血色素尿症(PNH)患者と家族の会です。サポートセンター、医療費助成基金、活動等についての情報が掲載されています。